分かってもらえない
モラハラを知らない人に被害を訴えて、
「我慢が足りないんじゃない？」
「話し合いが足りないんじゃない？」
なんて言われたら、
「あんたの頭が足りないんだよ」
・・・・と言うまえに、
「ああ、言っても無駄だ」
とすんなり諦めるほうが早い。
第三者に足りないのは、頭ではない。
知識でもなく、経験でもない。
モラハラ被害者は、モラハラというものが
複雑で、モラハラのことを
正しく訴えられない。
私も、正しく説明できる自信はない。
こういうサイトで、こういうふうに
書いていても、
あからさまなものは分かっても、
全体的なモラハラのややこしさと
いうのは、被害者だけが
理解できるものだと考えている。
なかなか、「こうされました」という
実害というものが経験者でないと
分かりにくいものになっているのと、
うまく説明できたとしても、
相手が、被害者の心にシフトして物事を
考えられるような人でないと、
「私は」こうだったよとか
「そういう場合は、こうなんじゃない」とか
被害者の心を無視して、話を進めがちだから。
ただ、それは勿論、第三者のせいじゃない。
元々、全ての人が自分の辛さを理解して
くれるとは限らないし、
理解してくれなかったからといって、
その人が悪いわけでもない。
ただ、被害者としての自分と、たまたま
心が通じ合えないだけで。
いちいち他人の傷に、細かく反応していられない
という場合もある。
とりあえず、近くの他人に分かってもらえないで
傷つくくらいなら、
遠くの同じ状況にいる被害者と繋がったほうが
より建設的なんじゃないかと思う。
ただ、この人も辛い思いしているし
自分ももう少し耐えよう、みたいな
意味合いではないけど。
人に自分の気持ちを理解してもらうより、
相手の被害をみて、自分たちがどういう状況に
置かれているのか理解するのが先だと
思うから。
