ふと、我にかえる加害者
普段はひたすらに
モラハラを認めない加害者だが、
ごく稀に、
ふと、我にかえって、
「自分が被害者に対して
ひどいことをしている事実」
を
ぽろっと口に出すことがある。
被害者と加害者で問答しているときに
出ることもあれば、
加害者自身のひとりごとで
出ることもある。
しかし、そのどちらも
「自分自身との対話」のような
形ででるため、
まるで「自分が被害者にたいして
行っていること」ではなく、
「他人が他人に行っていること」…
本当に他人事のように、
「自分がやっているのは、
嫌がらせといえば
嫌がらせなんだよな~、
うん、
モラハラといわれれば
モラハラだな~」
と突然呟いたりする。
必要に迫られれば
「自分がやって来たことは
最低なことですごめんなさい」
とひたすら謝罪の言葉も
述べられるため、
その独り言も、いわゆる
「言葉での確認」であり、
「モラハラをしている
罪悪感」などの実感は伴っていないと
思われる。