モラハラ加害者はペットを飼えば緩和される?
どこかの情報に、
「ペットを飼えば優しくなりますよ」
という記述を見かけたことがある。
モラハラ加害者でも、
「ペットには優しい」というのは
勿論あり得る話だ。
以前このブログに書いたことも
あるとは思うが、
自己愛性人格障害者や境界性人格障害者というのは
「自分の考えを相手の考えと思い込んでしまう」のだが、
そもそも相手が動物だと、
当たり前だがそういうことが起こりにくい
(と思われる。さすがに人でない動物相手に
投影が起きるかどうかという臨床実験があるわけでもないと
思うので詳しくはわからない)。
だが結論から言うと、
投影のあるなしに関わらずペットを飼えばモラハラが緩和されるとか
自己愛性人格障害が改善されていくとか
そのような根拠は一切ない。
「思い通りにならない」というメーターの
閾値は人相手でない以上高くなるとは思うが、
どちらにしろペットというのは
何歳になってもいつでも思い通りになるわけでも
ないし世話もこまめに必要なので、
ペットを飼うにしても世話をずっと
自己愛性人格障害者が行なうとは限らない。
それでは何を通じてモラハラが緩和すると
いうのか?という話になってしまう。
思い通りにならない相手がペットだから、
諦めて世話をすることで前頭葉が活性化される
のか?
だが前頭葉の働きが一時的に活性化されようと、
モラルハラスメントが止むなどという研究結果は
ない。