被害者に起こりやすい認知バイアス
モラハラ被害者は、
被害をかなり矮小化して捉える癖がある。
モラルハラスメントというのは、
加害者の異常心理によって
引き起こされる支配・
それに伴う被害者の身体的・
精神的苦痛で、
あるときは
「お前は価値のない人間」
「一緒にいるだけで自分にとっては荷物・苦痛」
「どうしてこっちの気持ちを理解しないのか?
やっぱり何も変わらないな」
という罵倒をし、
あるときは
「いつも心配している」
「体を壊さないように」
「お前がいなくちゃ生きていけない」
などということを
「本気で、それが離れたくない理由だと」
「愛しているという証拠だと」
思いこむ。
本当は心配しているわけでもなく
自分が「状況を把握しないと
不安だから」相手の状況を知りたいだけなのだが、
まるで自分が本当に相手を心配しているかのように
声をかけることが出来る。
だって●●だから、と完璧な理由づけも出来る。
そして被害者は被害者で、
それをそのまま信じ込む。
被害者は、「一人で生きていく」という覚悟が
出来なかったり、
「相手に嫌われたくない」という気持ちが強すぎると、
加害者のことを「こんなに心配してくれている」
という面だけを見て受け入れたほうが
自分にとっては都合がいいからだ。
加害者に対して「ただの人格障害者」、
優しさに対しても「ただのコントロール手段」と
思ってしまえば、
そんなただの人格障害者と
一緒に生きていくことの辛さが倍になるだけだからだ。
出来るだけ「相手の言う通りストレスがたまっているだけ、
爆発しやすいだけ」と
思っておかないと、
加害者に気持ちが残っている場合や
都合上ずっと生活していかなくてはならないとき、
自分が精神的に辛くなるだけなのである。