モラハラブログ~モラルハラスメントな人々~

自己愛性人格障害者、モラハラについて語っていきます

正直な話。

正直な話、


私はモラハラ加害者から
逃げたあとも、

悶々としていた。

一緒にいるときは、
頭では考えたって
答えは出ないから、

心に正直になり、
逃げた。

逃げた直後は、
自分がとんでもなく
悪いことをしている
気がした。


支配に慣れきってしまって
いたから、
その支配から逃れたときは、

折角強烈に辛かった
モラハラから逃れたのに、

モラハラとはまた別の
なにかと…

おそらく、
「被害者体質ゆえの、
拠り所がなにもないことに
対するとんでもない不安」

と戦わないといけない
プレッシャーに
襲われていた。


これが、
被害者が逃げても
またモラハラ加害者のもとへ
戻っていく
元凶なのだと
噛み締めながら。

 

ただ、
あの加害者のいる家に
戻れるかどうかと
言われると、

戻る気はどうしても
生まれなかった。



本当は、
母親が死ぬまで
我慢しよう。

幸せな結婚をして
幸せな生活をしたのだと
信じたまま
逝かせよう。


そう思っていた。

しかし、それよりも前に
限界がくるかもしれない

壊れるかもしれない

そんな予感もあった。



限界はあるきっかけで
急にきて、

ふと、
「こんなことまでされて
私、この家に
ニコニコして戻れるだろうか」

「というか、
そんなことする必要が
どこにあるんだろうか」

と思い、
そのまま家を出た。


酒にのまれて
午前中ずっと寝ているのは
当たり前だったから、

午前中に出ていっても
気付かれない。



ただ出ていくことに
とんでもない罪悪感が
生まれた。


強烈な不安のまま、
おそらくすんなり
離婚は出来ないというのも
自分の負担になりつつ、

最初なんと言われるか
想像しただけでも
ストレスに感じながら、

ただもう自分が
数年ためてきた、
大事な大事な証拠だけが
武器だ、


と思いながら家を出た。


逃げてからも
モラハラ加害者からの

謝罪、
憤怒、
脅迫メールが
変わるがわる届き、

心は完全にそれに支配されていた。


モラハラ加害者の近くにいなくても、
モラハラ加害者は
モラハラをし続ける。
操作対象がいる限り。


証拠も
5件10件の話ではないし、
録音分だけでもないから、
よくよく考えれば
これらを突き付ければ
加害者が怯むのは当然なのだが、


そのときは、
「足りないんじゃないか」
「連れ戻される口実に
されるんじゃないか」
「この場所を
突き止めるんじゃないか
(モラ父は突き止める
人間だったから…)」
と真剣に考えていた。


そして答えは一つしか
ないはずなのに、

おそらく何百回も頭の中で、
「ここにいたほうがいいんだろうか」
「戻ったほうがいいんだろうか」
とシミュレーションしていた。


自分がどれだけのことをされていて、
モラハラ被害にあっていて、
モラハラは治らず、
二度、家出した時と
同じ対応(謝罪、非難、脅迫の
繰り返し)を繰り返されていても、

何度も何度も戻ることを考えた。



モラハラ被害は
まさに「魂を殺される行い」
だとしても、


そもそも幼い頃から
そういう「支配が当たり前」の
家庭の中に
身を置いていたのだから、

そこから急に解放されても、
支配から抜け出した自分に対する
強烈な不安との戦いのほうが
かなりきつい。

相手の執着を、
心のどこかでまだ、
自分を必要としてくれている
証拠なのだと、

とんでもない思い違い…
期待をしていたのではないかと
思う。


いや、加害者は、被害者を
痛め付けながらも
そういう意味でも被害者が
必要だということは
間違いなく、

本当は被害者に向いた人間なら
誰でもいいのだけれども、

どういう形でも、
執着してもらえる…
という現状に対して
明らかに異常な
安心感を抱いていたのかも
しれない。


自分の言うことを聞かないなら
不必要だ
人間じゃない

と親にそういう態度を
とられるのを避けるために
行動していたときと
同じように。


だから、
「辛くても、苦しくても、
また戻って、
モラハラ加害者が脅迫しなくて
済む場所にいるのが
いいのではないか」

「支配されている自分のほうが、
安心するのではないか」
「どんな形でも、
必要とされるのではないか」
と愚かなことを考える。


モラハラから折角決死の思いで
逃げ切ったとしても、
モラハラが治らないと分かっていても
こんな気持ちに襲われるのだから、

モラハラ加害者の近くにいれば、
絶対「正解」なんか分からないのが
当たり前だと、今では思う。


一度モラハラに
遭遇すれば、
絶対に正解、はない。


モラハラ加害者のそばにいても
人間失格の烙印をおされ、
モラハラ加害者から離れても
人間失格の烙印をおされる。

モラハラとは、そういうものだ。