モラハラは確実にエスカレートしていく
モラルハラスメントを受けると、
大部分の人間は
「自分が行動を改善しなければ」
と考える。
モラハラ加害者は、
自分の行いを正当化して、
それを自分自身も本当のことだと
思い込んでいる。
それを周りに発信することで、
被害者は「こういう理由で
イライラしていたんだな。
今度から気をつけよう」と
自分自身の問題点として認識するからだ。
「普通の」家庭ならそれで
お互いに問題点と解決するための
工夫・
妥協点などをすり合わせていき、
家庭として発展していく。
ただ自己愛性人格障害者との
家庭なのであれば、
「自分がなんとかしなければ」という
想いは確実に
モラハラをエスカレートさせていく
エネルギーとして変換される。
5-5だった関係性が、
3-7になれば加害者はその7の位置から
一歩も引こうとはしない。
被害者が何かを譲れば譲るほど、
何かをすればするほど、
それは「基準」・・・つまり、
「出来て当たり前」になる。
何か事情があって出来なくなったとしても、
それは理由にはならない。
3-7の関係性から4-6になったり
逆になったりなどは自己愛性人格障害者との
生活上はありえない。
なぜならそれに強い不満を持ち、
そのようなパワーバランスにならないように
被害者を攻撃し続けるからだ。
そしてそれは、
被害者のそういう「譲る」行為だけでなく、
加害者や被害者の状況が変わったとき・・・
たとえば被害者が妊娠したり、出産したり
すること自体でも、
すぐに悪化する。
モラハラ加害者が
「こういう会社のこういう立場につき
被害者よりも明らかに高い給料を貰うように
なった」だけでも、
被害者よりも偉く強いのだという気分になり、
攻撃性が高まる場合もあるし、
被害者が妊娠により
産休に入り給与がもらえなくなった、
身動きがとれなくなった、
急にリストラにあった、
などでも
「こいつは自分がいないと生きていけない。
無給で仕事もしていないなんて」
という見方になる。
つまり、
自分の努力があれば
モラルハラスメントはエスカレートせずに
済む、ということはまずない。