モラハラブログ~モラルハラスメントな人々~

自己愛性人格障害者、モラハラについて語っていきます

モラハラ加害者は治ってもモラハラ加害者である

自己愛性人格障害に対する本当の意味での

「自覚」が生まれたとする。

 

 

ところが、

病識が出たからといって、

「!!なんて酷いことを自分はしていたんだ!

行動を改めなければ!」

 

・・・なんてことには勿論ならない。

 

 

 

病識が生まれようとなんだろうと、

モラハラ加害者の問題はその

「心理」にあるのだから。

 

その心理のクセというのは、

そうそう簡単には治らない。

 

 

コントロールできないと

怒りでコントロールしようとする。

 

その「クセ」のようなものは、

なかなか取れない。

 

いままでその生き方しか知らなかったのだ。

 

「努力すればどうにかなります」というような

簡単な話でもないし、

生き方・感情の変遷の癖は急に変わることはない。

 

感情のままに動いてきた人間に、

感情に逆らって動くということが

どれだけ苦痛を伴うか。

 

人格障害を持たない人間には恐らく分からない

感覚だろう。

 

 

しかも、モラハラしてきたから

その分相手に償おう、なんて

精神を持つことも稀であると思う。

 

 

モラハラ加害者に「反省してほしい」と

言っても、

直後は反省だなんて状況ではない。

 

被害者にとって、今までされてきたことを

考えれば、

死ぬほど反省してもらっても

足りないくらいに感じるが、

 

加害者にとってはそんなことを

言われる筋合いもないのである。

 

もちろん、言われる理由は病識さえ出てくれば

なんとなく分かるのだが、

やはり心がそれについてはいかない。

 

相手の正当性を「そうだな」なんて

心で認める余裕はないのだ。

 

「申し訳なさ」よりも、

まず自分の心の安定を図るほうが

先になるのだ。

 

「償い」なんてものが冷静に出来るように

なるには病識が出てから何年、

何十年かかるか分からない。

 

しかもそのとき、

被害者が償いを必要とするほど

加害者を必要としているか、

 

加害者が償いたいと思うほど

被害者への気持ちがあるかは

分からない。

 

元々、被害者は

「被害者として優秀だから」

選ばれたのであって、

病識が出た後まで、被害者に執着するとも

限らない。

 

 

モラハラ加害者がモラルハラスメントをしてきた

事実も消えはしない。

 

モラハラ加害者の病識が生まれるまでも

相当低い確率であろうに、

 

モラハラ加害者と交際・結婚していた人間が

治っても尚被害者の傍にいて

モラハラ加害の罪を償っていくことなど、

「無い」に等しいのではないかと思う。

 

 

人格障害という夢から醒めてしまえば、

被害者への執着は次第になくなる。

残っていても、その時には被害者側が

冷めている可能性が高い。

 

被害者に気持ちが残っていても、

加害者側に被害者と添い遂げることも

罪を償う義理もないのである。

 

被害者の感情をなだめるために

地獄に落ちる必要もない。

 

膨らむのは、被害者の恨みと怒りだけだ。

残るのも、被害者の恨みと怒り、

やるせない気持ちだけだ。

 

 

そういう意味では、

モラハラ加害者は治ろうが治るまいが、

被害者にとっていつまでもモラハラ加害者の

ままだといえる。