モラハラ被害のトラウマ
モラルハラスメントというものは、
被害者になりやすい性質以外の人間には、
耐え難いものである。
そもそもそういう人たちには、
そこまでしてモラハラ加害に耐える
必要が出来るまで、
我慢して自己愛性人格障害者と
付き合うことがない。
被害者性質の無い人間にとって、
モラハラ加害者というのはただの
「どうでもいい他人」でしかない。
モラハラ加害者は、
自分をそうやって特別視しない人間には
近寄らない。
近寄るメリットがないからだ。
モラハラ加害者が好んで近寄るのは、
モラハラ加害者の与える攻撃を
素直に自分のせいだと信じ、
頑張って耐えようとする人間だ。
本当は精神的に悲鳴を上げているにも
関わらず、
自らの痛みを抑圧してまで
その生活を続けることを望む。
無事、モラルハラスメントから逃げ出した場合でも、
結果的に心身ともにボロボロになっていることが
非常に多いので、
恐らくカウンセリングは受けたほうがいい。
勿論当たり外れがあるので、
可能なら5人~10人ほどあたって
ちょうど効果が出せそうな臨床心理士と
関わるまで続けられると一番いい。
(金銭的負担を無視するならば・・・)
被害者が受けた傷というのはそれくらい
深い。そもそも人が耐えようとしないことを
あえて耐えているのである。
耐えられるまで耐えて、
精神的・身体的不調が酷く現れているにも関わらず
それでも「大丈夫」などとほったらかしに
してしまいがちなのが被害者だ。
専門家のカウンセリングを受けるのは、
普段みることのできない
自らの内面を見て、本当に表出しなくては
ならないことを意識化して表出するのも一つの目的だ。
なんでもかんでも抑圧してしまう被害者にとっては、
いくら被害から逃れられても、
それらに対する怒りや悲しみ、
憎悪などをしっかり表出する機会を得られなければ、
モラルハラスメントによるトラウマは
数年・数十年単位で続くことにもなりうる。