モラハラブログ~モラルハラスメントな人々~

自己愛性人格障害者、モラハラについて語っていきます

モラハラ被害者を傷つける元被害者

モラハラ被害者が、

他にもモラハラあるいはDVを受けていた人間に

心当たりがあり、

その人に自分の境遇を相談したとする。

 

 

ところが、

その「元被害者」が、モラハラや

自己愛性人格障害者のことを理解していないと、

 

「あなたはなんで逃げないの?

(私は逃げたけど)」

 

と直接言い放ったり、

言いはしなくても心でそう思ったりする。

 

 

モラルハラスメントは、

被害を受けた人間全員が

モラルハラスメントと気付くわけではない。

 

逃げ切るまで気付かないこともあるのだ。

 

もしくはモラハラでなく、

暴言やDVを受けていたのみのこともある。


 

その場合、

被害者は

まるで「あなたは行動しないだけだよ」

と言われているようで、

余計に突き放された気分になる。



モラハラ被害というものは、

ただ暴言暴力を受けているから

逃げれば終わり、というわけではない。



モラハラ被害者は行動力がないから

被害から抜け出せないわけでもない。


なぜこういうことが起こるかというと、

元被害者に「自分も同じ被害の当事者に

なった劣等感」

が生まれやすいので、


その劣等感が強く昇華できていないと、


被害者の気持ちを汲むよりも先に

「私も同じ当事者だけど、

私はちゃんと逃げた。

だからこの人とは違う」

という心理が働く。


これは現在被害者にあっている人も

同じで、

自分の受けているものがモラハラだとも

思っていない(認められない)とき、


同じような被害者の話を聞いても

「なぜそこまでされて逃げないの?

(うちは違う、そんな夫婦じゃない)」と

考えてしまう。



モラハラ被害から抜け出せないのは

行動力の問題ではない。


無論、被害者が被害に気づきにくいという

特性もあるが、


実際気づいたとして被害から抜け出すためには、

あらゆるものを犠牲にしなくてはならない。


モラハラ加害者が

被害者を逃さないために

周囲をいくらでも巻き込むことができ、


犯罪でも容易に犯してしまえるからだ。



被害者が実際に「逃げる」ためには、

何十段階もの準備を

加害者に知られないように進める必要が

ある。


逃げたあとも、警察との連携が必要な

場合も非常に多くある。


自己愛性人格障害者でなくても

DVを行う人間は

ストーカー化する可能性が非常に高く、

命に関わることだからだ。


そういう人間は、

どういう手段を使っても

居場所を突き止める。



モラハラ被害者にとって、

加害者との生活を続けることは

モラハラ被害に遭いつつも命の安全は確保されているということ、


逃げるということは

モラハラ被害から逃れつつも

職場と大事な人たちを危険に巻き込む

可能性があり、

なおかつ被害者自身にとっても命がけの行為だ。